■僕たちの未来 〜新しい龍神NIPPON その4 私の世界を変えた男〜
■僕たちの未来 〜新しい龍神NIPPON その3 大舞台が人を作る〜
■僕たちの未来 〜新しい龍神NIPPON その2 覚醒した彼〜
勝利を渇望する気持ち、のようなものが彼を駆り立てているのかもしれません。
代表での8試合、レベルの上がった彼のプレーに何度も、何度も、驚いて。
プリンスと呼ばれ、NEXT4と呼ばれ、期待されてきた彼。
2015年のWCで見た姿はサーブがすごい選手、というイメージしか私にもありませんでした。
でも、彼は見ていくうちにその良さに気づくいぶし銀のような選手でした。
身長の足らない分を技で埋めるという視野の広い上手いプレーを随所で見せてくれるのですが、それだけが彼の持ち味ではありません。
彼はコートの中で、仲間を励まし、仲間を鼓舞し、自分のプレーで仲間を引っ張るリーダになれる存在だな、と思うようになって。
きっと、彼は2020年のコートにはキャプテンマークを背負って立つ人材なんだろうな、と。
ずっと高いパフォーマンスを出し続けてることもすごいと思うけれど、スロベニア戦のマッチポイントからのサービスエース2本で試合をひっくり返すハートの強さに無条件に感服。
どうしたらそんなに勝負強くなれるんだろう、と人として羨ましくなるくらい。
(アスリートでなくても生きてれば、勝負をかける時が必ずやってくるので、そのスキルがあったらな、と)
みんなとっても素敵な笑顔でしたもの。
中国ラウンドでも、覚醒した柳田くんの活躍がみれるのかと思うと、ホント、ワクワクします。
余談だけども、彼をかっこいいと思うのは顔の美醜とかの見てくれなんかじゃなくて、そのフィールドで思いっきり見せてくれるかっこよさなんだよね。
■僕たちの未来 〜新しい龍神NIPPON その1〜
去年、その勝利を信じて見に行ったOQTが一番、辛くて、苦しい試合観戦でした。
欲しいものが彼らの手のひらからこぼれ落ちていく瞬間をただ見守るしかありませんでした。
その光景も表情も私の頭から離れることはありません。
WLの試合なんて、なんの苦行なんだろう、と思うくらいにまとまらないチームの試合を見続けることに。
私はなぜ、こんな辛い状態の彼らを見続けるのだろう、と自問自答したりもして。
でも、どこかで、才能をもった彼らがこの苦しい時期を乗り越えて、輝くことを信じたくなったのだと思います。
そして、彼らが見据える2020年に活躍する姿を見たくなったのです。
2016年、代表の活動が収束してから、彼らがそれぞれの場所に戻ってからも、バレーボールに向き合うのを馬鹿みたいに追いかけ続けました。
一体、何試合見に行ったんだろう?(数えなくてもいいくらいたくさんw)
そして、2017年。
代表の最初の国際大会であるワールドリーグを本当に本当に楽しみしてたんです。
スロバキアラウンド、高崎ラウンドを経て、すでに4勝2敗。
このチームに欠かせないと言われていた石川くんが出場できてない試合でも勝ちきってきたのです。
こんな姿をこのチームが活動し始めるまで想像できませんでした。
2020年に向けて準備が遅いと各方面から叩かれ、監督の事故でつまづき、代行監督でスタートしたチーム。
このメンバーで大丈夫だろうか?と思ったメンバーもいました。
新しく代表に選ばれて、どんな結果を残してくれるか分からない選手もいました。
でも、そんな不安は試合を追うごとに薄れていきます。
高崎で目の当たりにした、このチームは夢を見せてくれるチームだと。
声を枯らして、心の底から応援したくなるチームだったと。
新しい龍神NIPPONは私が想像したよりもはるかに面白いチームになっていました。
つづく、、(多分)。
■それは傲慢というモノ 〜誰かにとっての一番と、君にとっての一番は一致しない その2〜
バレーボール沼は思ったよりも深くて広かったんです。
というのも、日本代表を見てハマってから、選手を追いかけて、大学バレー、Vプレミア、春高観戦。
カテゴリを広げすぎたってのもあるんだけど、次から、次へと芋づる式に広がっています。
多分、競技としては私はフィギュアより、バレーボールのほうが好きなんだと思うのです。
なので、最近は個にハマったけども、競技が好きになってきたな、と自分では感じるようになりました。
でも、個人を好きになって、その人しか見えない人を否定する気にはなれないのです。
その気持もわかるから。
TwitterでTLを見ていると、大学バレーを見に来て石川くんばっかり応援するのはモヤるとか、中央大学全体を応援してほしいとか、柳田くんのいるサントリーの試合が終わると人がごっそりいなくなるとか、そういうことを批判している言葉を見かけます。
で、どうしたいの?と聞きたい気分になるのです。
たとえ、選手個人が好きになったとしても、会場に行って、そのプレーを見て、惹きつけられる人もいるんです。
惹きつけられないのは、その人と競技が合わないとか、目の前で繰り広げられているプレーは、その人にとっては魅力がないからなのです。
それは他人が干渉できることではないと私は思うのです。
SNSってさ、そうやって使ったら、ちっとも前向きじゃないよ。
そういう否定的な言葉を見かけた人がさらにその競技を好きになってくれて、追いかけてくれるなんてどうして思えるんだろう。
だったら、その魅力をもっと語ったらいいじゃない。
自分がこうして好きになったよ、というポイントを伝えてあげたらいいじゃない。
こんな素敵な選手がいるよ、って教えて上げたらいいじゃない。
選手も、ファンもそうやって努力するから、見てくれる人が増えていくんだと思う。
そのためにはキャッチーな選手も必要。
いままで見たことのない人が会場に足を運ぶためにはそのくらいのエネルギーがいるんだよ。
ファンを増やすってそういうことじゃないのかな?
自ら撮った写真をアップしてる人が、「石川くん」だけを撮ってることを否定しても。
彼だけじゃなければよくて、彼だけだとダメってへんな理論でしょ?
だって、撮ってる瞬間はきっと、プレーは見れないのだもの。
私も自分がカメラを持ってわかったこと。
プレーに熱中しちゃうと写真、撮ってられないし、写真を撮ろうとおもうといいプレーを見逃しちゃう。
だから、自分がどのタイミングで何を優先するかを選んでいるだけ。
(私もそうやって、撮るタイミングと、見るタイミングを自分で選別してます)
自分の好きなものを人に大事にしてほしい気持ちはわかる。
伝わらないその思いに憤る気持ちも。
だからこそ、もっと、前向きに個人に惹かれた人が、競技を好きになるようにアクションを起こしたらいいのに。
何も動く気がなくて、人の気持が変わらないことを嘆いたって、何も変わらないもの。
私にとっての一番と、誰かにとっての一番は一致しない事のほうが多い。
そう思って、何を自分が変えるか、って思うようにしたら、もっといい環境ができるんじゃないかな。
だって、ここにいるんだもの。
個に惹かれて足を運んで、競技を好きになった人が。
でも、あっという間にそうなったのは昔からファンだった友達が面白さをたくさん教えてくれたから。
決して、個を追いかけている私を否定するのではなく、こういう面白さがある、こういう素晴らしい選手がいるってたくさん話をしてくれたから。
それができる人たちが「こうしてほしくない」という呪いの言葉ではなく、「こうしたらもっと面白くなるよ」という言葉を発してくれることを祈ります。
だって、本当に面白いもの。
バレーボール。
私はこの面白さをたくさんの人にわかってほしいよ。