■箱根駅伝を見る理由 1/2-1/3

もう、何年も、何年も年始に同じルーティンをこなしている。
第九がないと、忠臣蔵を見ないと(私だけ?)年末が終わらないように、私のお正月は箱根駅伝がないと始まらない。

いつから自分のルーティンになったのか?もう、思い出せないけれど。

母校が毎年のように出ているということもひとつの理由ではあるけれど、
私の涙腺を刺激するドラマを毎年のように見せてくれるからなのかもしれない。

いろんな競技を見るようになって感じることは、学生スポーツには卒業という区切りがあって、その仲間と戦える数は限られていて、学校の伝統としては繋がることはあっても、その輝ける時間がとても短いことがよりそのドラマを濃くしていくのかな、と思いながら。

たった一本の襷をめぐるドラマ。
あんな細い小さな布が次のランナーに渡せない、それだけでこれだけ切なくなれるものなのか。
思いをつないで、往復200km及ぶ道のりを「走れメロス」に見立てた今年のサッポロのCMは「反則」だと思ったけど、泣けたよ。


第93回箱根駅伝 届けたい言葉篇 本大会 60秒

  

年をとると、涙腺が弱くなる、は本当の事だ、多分。

青学を見てて、勝ち続ける秘訣はなんだろう、と思ったり、
トップに肉薄した早稲田を見てて、追いつけ、追い越せって思ったり、
他の選手をごぼう抜きにして行くスピードランナーにワクワクしたり、
ポテンシャルを持った選手が走りきれない姿を見て「頑張れ!」と言いたくなったり、
山登り、下りという普通の陸上ではありえない環境で強さを見せるランナーに驚いたり、
母校のシード権争いにドキドキしたり。

今年もあっという間の時間でした。
解説が泣かせよう、泣かせようとエピソードを挟んでくるところがせこい。
そんなものがなくたって、その走りだけで泣けるんだよ。

来年もまた、同じようにおせちを食べたりしながら、この光景を見るんだろうな、と思う。