■2017年の半分を振り返る 3月-March

Vプレミア、ファイナル6。
勝ってほしくて、蒲田で、カツを食べてから行ったけれど、結果は欲しがってたものにはならなかった。
このシーズンのサントリーサンバーズを象徴するような試合展開。
大事なところでの1点が、大事なところでの1セットが取り切れない。
最後は、ジェイテクトの結果次第で望みはあったけれど、アマドが来て、浅野さんが戻ってきたチームは今までとはまるっきり違って見えるほどの勢いがあって、ああ、今日はテクトの日だ、と最後、思ったことを覚えています。
悔しかったけれど、来年がある、来年は頂点目指して頑張ればいいと肩を落とす選手たちを見て思っていました。
 
特に、試合後に放心状態に見えた柳田くんがこれにいろんな思いをかけていたのだろうことを振り返ったのは、もうちょっとあとのこと。
 
3月は必ず行くカーリングの大会があるんです。
それは「イーハトーブカーリング大会」という岩手で行われるもので、とにかくカーリングも楽しいのですけども、現地の方のおもてなしがとても素敵で、皆さんに会うのが楽しみで、行っているのです。
もちろん、いろんなことが楽しいのですが、私の大好きな「南部美人」の梅酒を買いつける旅でもあります。
 
東北には美味しい日本酒と、大好きな人達がたくさんいます。
 
趣味が増えすぎて、ご無沙汰してたスキーにもこの時期、行ってきました。
基本、ウィンタースポーツが好きなんですよね、私。
暑いのも、焼けるのも好きじゃないから。
 
なので、いつも冬は忙しい感じです。
 
ビックイベントを迎える前にはVプレミアのオールスターゲームに参戦。
普段、真剣に戦っている人たちの楽しいすがたにこちらまで幸せな気分になりました。
 
最後はずっとずっと楽しみにしてきたヘルシンキ。
2回めのヨーロッパでした。
 
コペンハーゲン経由でヘルシンキに入ったのだけれど、北欧のセンス、むっちゃ素敵でした。
なんというか、全てがセンスの塊のようなそんな感じで。
ヘルシンキの街も中心街でも人がそんなにいなくて、石畳や建物が雰囲気がよくて。
基本、ほとんど英語が通じるし、レストランにも日本語メニューがあったりしてとても親切。
 
仕事があれば、この街には住みたい、と思うくらい好きになれる街でした。
 
ここへ来たの目的は、ただひとつ、羽生結弦を見るため。
その輝かしい瞬間を見るため。
でも、ここ2年、彼は世界選手権のタイトルを手にしてません。
どんなことになるだろう、とドキドキ、ワクワクしながらそこに向かいました。
 
ショートでのまさかの失敗、そして、完璧なフリー。
その瞬間にそこに一緒にいることが出来たことが本当に、本当に幸せでした。
 
彼の競技人生は決して順風満帆ではありません。
ちゃんと結果を残しているものの、災害や、怪我や、病気や、いろんなものにその歩みを阻まれることもあります。
それでも彼はそのたびに前を向き、いつも壁を乗り越えて見せてくれました。
 
彼を見ていると、自分も頑張らないと、と思います。
 
ヘルシンキでは彼の心からの笑顔を見ることが出来ました。
そして、私の世界選手権遠征はここで、幕を閉じます。
これから先、日本で開催されるときには行くかもしれませんが、もう、海外に行くことはないでしょう。
 
遠征したお陰でたくさんの人と知り合えたり、自分では絶対に行かないと思ってたところに行ったり。
世界も広がりました。
 
羽生結弦という才能が私にくれた副産物でした。
 
3月は卒業の季節。
来年は私にも卒業がやってきます。