■観戦日記Figure - Dream on ICE in 2017

初めてDOIを見に来たのは、2012年の夏でした。
(↓詳細はこれ)

それから毎年、毎年、足を運んでいます。
最初はただ、ただ羽生結弦を見たくて行っていたのですが、だんだんこのショーの位置づけが分かるようになります。
大抵の選手はここで新しいシーズンの新プロをやってくれます。
その演技を見て、今年は誰が来そうだな、とか、そんな予想をするのが楽しいのです。
不思議とここで見た印象は外れることがないんですよね。
 
町田くんが覚醒した時も、
理華ちゃんのキダムに驚いたときも、
そして、ゆづのバラ一も、SEIMEIもDOIで見たときに、、、すごいことになるな、これ、って思ったものです。
 
去年は新横浜ではなく長岡で、そして、今年は新しい新横浜で、残念ながら羽生結弦を見ることはできませんでした。
ドヤ顔でオープニングに出てきて、最後まで、ドヤって引けていくその姿をどこかで懐かしく、そして寂しく思いながらも今年もショーを楽しんできました。
 
今年の感想とざっくりまとめると、、、。
 
女子の全日本恐ろしい。
 
真凛ちゃんも、舞依ちゃんも勝負プロで、勝負衣装を持ってきたな、というのが最初の印象で。
特に真凛ちゃんは気迫というか訴えるものがすごくつたわる感じで。
今年にかけているんだ、というのを感じました。
 
新葉ちゃんは、正直、ちょっと、私から見ると残念な感じがします。
もちろん、表現力を磨こうという気持ちは分かるのですけれど、いいところが隠れてしまっている気がして。
なんというか、彼女のキャラは、真凛ちゃんみたいなしっとり系って似合わないと思うんんですよね。
それより、カナダ女子みたいな迫力のあるスタイルを目指したほうがしっくりハマるような気がして。
ジュニアで彼女を生で見たときの、恐ろしい疾走感とか、強気なリカバリーとか。
そういうのが生きる選択をしてくれたらいいのに、とふと。
DOIのプログラムはEXのようでしたので、ぜひ、競技プロでは戦う彼女を見たいな。
まだ、こういうのに収まるには早すぎる、、、と私は思ってしまいました(個人的な意見ですが)。
 
花織ちゃんのプロは、ゆづのホプレガに似ている気がしました。
すべてのエレメンツがきちっとハマった時、ものすごく、結果に繋がるプロかな、、、と。
プログラム全体が静かに流れて行く感じなので、エレメンツの失敗が空気を壊しちゃう。
それを踏まえて、これを完成させたときの彼女の演技を想像すると、、、、とても楽しみ。
 
そこに宮原さんがどんな風にカンバックしてくるか、で勢力図は決まるのかもしれません。
女子は代表が決まるまで全く息をつかせない感じになるんだろうな。
 
男子の2枠はたぶんよっぽどのことがない限り、ゆづとしょーまだろうと思っていて。
誰が3枠目をもっていくかが見どころになりそう。
私がDOIを見た印象では去年は刑事くんだったけど、今年は無良くんのほうが来そう。
身体も引き締まった感じがしたし、ジャンプの軸がより細くなって、安定した感じでした。
スピンもバリエーションが増えたなというのと、柔らかい演技がハマるようになってきたから、これで新しいオペラ座やられたら、、、きっとやばい、は想像できる。。
刑事くんの身体の使い方は私は好きだけど、選曲があってない気がしたな。。
いろいろ試してみたいというのは分かるけど、、、古い、、、感じ?
ちょっと、イケメンの無駄遣いな気がします(こういう感想でいいのかw?)。
 
でも、今回のDOIの空気をひとりでさらっていったのは、多分、ネイサン。
出てきた時、こんなにかっこよかったっけ?と自分に聞きたくなったもん。
オープニングからキレッキレで、そこだけ別のスポットライトが当たっているようでした。
 
ネイサンのジャンプは軸が細い上に、ものすごく高くて。
演技をみてて思うのは自分を見せるのが本当に上手だな、ということ。
回を追うごとに彼への声援が増えていくのも現地で感じました。
 
もちろんしょーまもゆづのライバルの一人だと思っているけれど、やっぱり、鍵はネイサンじゃないかな、と。
彼の立ち姿には、王者になれる風格が備わっていると思います。
立ち姿と、オーラは作れるものじゃないのかな、とぼんやりと彼を見ながら思っていたりしました。
そう、金メダルを取るのにふさわしい空気をまとった男だな、と。
 
それ以外ではDOIでたくさんのカップルが見れたことは収穫でした。
日本では難しい種目だけれど、着実に裾野は広がってるのかなと思えたので。
しかし、今時のジュニアは大人っぽいよね。
一緒に見に行った女子大生も、びっくりな雰囲気でした。
 
最後に新横浜のリンクを去る時、もしかしたら、これがDOIに来るのは最後かもしれないと感じてました。
来年、オリンピックの凱旋公演的に出場するのかもしれないけど、もう、ゆづの新しい競技プロにワクワクすることはきっとないんだろうという寂しさがこみ上げてきます。
 
こうやってひとつづつ、最後の時を積み上げて、その日を迎える覚悟をちょっとづつしている最中なのでしょうね。