■Last Chapter -君を追いかけた日々 その4 -
途中まで書きかけて、結局、最後までたどり着けませんでした。
私にはブログを続ける才能がなくて。
時間は空いちゃったけど、話はぶっ飛んじゃうけど、少し書こうと思っています。
その瞬間、興奮の渦の中にいました。
映画を見ているような、物語を遠巻きに見ているような、そこに自分がいるという感覚がなかなか湧いてきませんでした。
もう、4年前からこの場所で、会場でその姿を見ると心に決めていたのに。
なんどもイメトレをしてたはずなのに。
その瞬間を見るまで、不安や心配は尽きませんでした。
いい情報は事前になってもほとんど入って来なかったから。
それでも彼は持てる全ての力を出し切って、表彰台の一番高いところに立ったのです。その場所がとても似合う君。
君が誇らしげに、大事そうに二つ目の金メダルを見つめる姿を見て湧いてきた感情は色々あったけれど、多分、一番、自分にしっくりくるのは「ありがとう」だったのだと思います。
「世界を狂わせる17歳」と言われた彼に出会わなければ、私はきっとそこにはいなかったから。
もともと決断力には自信があったけれど、彼を追いかけるようになってそれはさらに加速しました。
彼を追いかけた時間は本当にジェットコースターのようで。
浮いたり、沈んだり、とんでもない世界に連れて行かれたり、祈るしかない時間を長く過ごしたり。
ある意味、私もこの時間の中でメンタルがガッツリと鍛えられた気がします。
そう、私にできることは祈るしかないと、腹を括れるほどに。
感情の波が大きすぎて、見たものをどうやって言葉にしたらいいのかずっと悩んでいました。
もう、たくさんの人が語ってきたことなので、いいかな、私は、と何度も考えて、書くのをやめたりしていました。
でもね、なんだか、やっぱり自分の感情を残しておきたくなってきたんです。
時間が経ってから、ああ、こんなこともあったね、私はこんな風に思ってたよね、と振り返れるように。
鮮明すぎる光景をもう一度、自分の中に焼き付けるために。
そういう意味では完全に自己満足のための記事です。
感情の発露です。
ま、そんなテンションで少し、このオリンピックのことを残しておこうかと思います。彼の旅に一区切りがついたように、私も何か、ひとつ成し遂げた気分になので。