【Sports】Seventeen's Map - 17歳の地図

自分が17歳のとき、一体、どんなだっただろう。

と、彼の演技を見ながら思っていた。
もう、その演技は人間の領域には見えなかった。
たった17歳でどこまで行ってしまうのだろうと、心の中には賞賛と、
そして、なぜか、一抹の不安がよぎってていた。
 
神様はそんな天才にちゃんともっともっと上に上がるための試練を用意していた。
当然、勝つだろうという大方の予想を裏切って、ガタガタと崩れ、何とか、2位で表彰台に乗った。
 
1位しか目に入っていなかった彼にとっては、衝撃的な結果だったに違いない。
表情は明らかに曇っていた。
作り笑顔がうまくできる年じゃないよね。
 
見ていることが苦しくなるほどの彼を見ながら、
ふとすると忘れてしまいそうなことを思い出す。
 
まだ、彼は17歳なんだと。
 
 
私が彼、羽生結弦くんを初めて見たのは彼がシニアに上がってきてから。
フィギュアを見るのは好きだったけれど、どちらかというと、女子に注目していた。
「王子様」みたいな風貌の男の子が出てきたな、とふと思っていた。
少女マンガの主人公のような印象だった。
 
 
多くの人が見た、ニースの「ロミオとジュリエット」の演技が私の印象をガラッと変えた。
フィギュアスケートとしての正しさ(どの演技が点数がでるとか、これはNGとか)はどうでもよかった。
その演技に心をわしづかみにされた。
もう目を離すことができなかった。
 
若くて野心的な彼がこのままどこまで上り詰めるのかこの目で見届けたいと思うようになった。
それが、たった、6ヶ月くらい前の出来事だった。
 
その後、彼は賛否両論のあったオーサーコーチの元に行き、
新しい環境の中で、「ソチ」を見据えて動き出した。
アイスショーに行くたびに、ちょっとづつ、ちょっとづつ成長してきた彼を垣間見て、
今年はすごいことになるんじゃないかなとどこかで感じていた。
 
シーズンはじめに彼が味わったのはまさに「天国と地獄」
 
ファンとしては彼が2種類のクワドを決めて、満面の笑みでキスクラに座ることを期待していたし、
そうなったら、いいなと今でも思わなくはないけれど、私はこの結果でしか得られない貴重なものを
得たのだと思う。
 
そう、できないことだってある17歳なんだと自分に気づいたこと、それは何ものにも変えがたい。
 
 
だから、不安はない。
どんなときでも、高く高く飛ぶときには、助走もたくさん必要だし、大きくかがんでためを作る。
彼が目指すはるか高みにたどり着くための必要なステップだっただけ。
 
そして、ちゃんとその意味の分かる賢い17歳であることをファンはよく知っている。
まさに、今、彼は17歳の地図を描いている最中。
 
その地図を持って、冒険の旅にでるのは、きっと、もう、まもなく。
 
 
 
 
ソチ、ピョンチャンで彼がどんな活躍をしてくれるのか、今から楽しみです。
 
 
 
 
 
 
ひさしぶりのブログが結弦くんて、どんんだけ、すきなの、私w。