【Technology】ネット世界とのつきあいかた 1
こういうネタはできるなら書きたくはないのだけれど、ネットとの距離感を上手く取れてない人を見て、やっぱり少し書こうかと思います。
今は簡単に情報共有ができる世の中になりました。
昔は1MB程度のファイルを添付して送ることですら、ネットの帯域を圧迫すると、苦言を呈する人もいたくらいでした。
世の中が変わって、ネットワークの帯域が確保され、大容量ファイルの保管が簡単にでき、そして、個人がアカウント登録をするだけで世界に情報発信できる世の中になりました。
その事、そのものはとても素晴らしいことだと思います。
もし、ツールがなかったら知り合えなかったような人たちと知り合うことができるようになり、私自身も世界がとても広がっていると思います。
便利なツールは諸刃の剣であるということに気づいていないまま使っている人も多く見かけます。
そして、その結果、自分の善意が思わぬ方向に行ってしまうこともあるのです。
日本人の多くは性善説で生きている人がまだ多いのだと思います。
人を信じて生きていくことは素敵なことだと思いますし、出来れば私もそう生きていきたいと思いますが、ネットの世界でそれを信じていると自分が傷つくことになります。
傷つけた人を非難することは簡単ですが、それで自分が何度も傷つくのであれば、自分を守ることも考えて動くことの方が重要じゃないかな、と思うのです。
例えば、Twitterは情報を公開するためのツールです。
鍵付きアカウントでない場合、世界中がそのつぶやきを見ることが可能です。
日本語で書かれていたとしても、日本語が読めない環境では参照できなくても、返信も、RTをすることはできるのです。
そして、簡単に検索できます。
私も単語検索で、情報を収集することもよくあります。
また、フォローしないと見れない、と勘違いしている方もいらっしゃいますが、「フォロー」をするということは自分のHomeのタイムラインに表示する、ということであり、表示を許可するということではないのです。
何度も言いますが、鍵をかけない限り、世界に垂れ流しているのです。
例えば、「勝手にリストに追加された」と怒っている人もみかけますが、それがTwitterの仕様なのです。
ツールを使うなら、そのツールがどのような仕組みなのかをちゃんと理解して使うことが重要です。
よく「公式RT」でないRTを嫌う人もみかけますが、ツールとして機能がある以上、それを止めることができないのです。
ある機能は使われる、それが自分が意図していなくても。
自分はその使い方をしてほしくなくても、そういう使い方をしてくれないこともある、と知っているか、知らないかで自分の振る舞いは変わってくるのではないでしょうか?
そして、有用な情報、おもしろ情報は拡散しても、苦言を呈した情報は拡散しません。そういう特性のあるツールなのです。
基本スタンスは「ツールの機能は使われる」と認識すること。
その上で自分がそこに情報を出すべきなのか、違う手段を取るべきなのか、をちゃんと判断する、というアクションが自分を守る一つの手段なのです。
ああしてほしい、こうしてほしい、と依頼してもそれを聞いてくれるのは自分が普段から親しくしている人たちだけです。
そう、便利なものを使うことには、リスクがある。
ぜひ、それは知ってほしいと思うのです。
たぶん、続く。
【Myself】川の水は冷たい-ラフティング
今年の夏休みの冒険は「ラフティング」。
去年は「キャニオニング」に挑戦し、真夏の川遊びが気持ちいいことを知ったので、今年はちょっと趣向を変えてこれを。
新宿発着のバスツアーを利用していきましたが、これがリーズナブル。
水上までのバス往復の交通費、ラフティングの体験費用(保険込み)、ランチ(自分で作るパスタ)、日帰り温泉込みでひとり8300円。(■四季の旅-キャニオニングツアー)
十分満足できる金額かなと。
朝早いのが難点ですが、カーリングに行くときと対して変わらない、と思う私。
お盆の時期だったこともあって、帰りは少し渋滞にハマりましたが、全体的には大満足!
しかも16日はダムからの放水があったことで水流が例年の量に比べて多いとのこと。
川の激流に流されながら、周りの風景を楽しむ。
ボートに一緒に乗ったメンバーと息をあわせて、パドルで水をかいたり。
大きなしぶきが上がって、水をかぶって驚くのはその水の冷たさ。
最近は海で泳ぐこともないので、昔の記憶と比較するしかないのですが、外気温が暑いと、海やプールの水って温かく感じたような気がしているのですが、川の水は本当に冷たい。
そのヒヤッとした感じに触れるたびにびっくりするくらい。
こんな猛暑に水をたくさんかぶったり、川で泳ぐと、寒いと感じるくらいでした。
最高に気持ちのよい瞬間でした。
体力がなくてもそれなりに楽しめる素敵なアクティビティでした。
同じボートに乗っていた中学生が一人で参加していて、何を思ったのか、眼鏡をしたまま飛び込みに挑戦して、眼鏡をなくして、オタオタしていたのを見て、こうして、大人になっていくのねw、と思ったとか。
お昼は自分で作るパスタランチ。
食材を渡されて、ソースを選んで作るタイプ。
面白い企画だと思うのですが、用意されてたガスコンロの火力が弱かったのと、今回の参加者が多かったので、準備がなかなか大変でしたが、こんなモノが出来上がりました。
あの環境でここまでできれば合格点、と自分では思ってますw。
その中でも、食材でいただいた長野産のしめじがとっても美味しかったです。
ひとりで参加していた中学生が、途方にくれていたので、一緒に作ってあげたのですが、「手際がいいですねー」とか、「美味しかったです」と言ってくれたのを真に受けて、さらによい、気分になる私でした。
最後に露天風呂から川の流れが見える温泉ですっきりして、一路、東京へ。
満足感の高い日帰りツアーです。
来年はこれに挑戦しようかな?
■ハイドロスピードツアー
【News】「図書館戦争」の世界がやってくるのか?
私にとって今週の2つの衝撃的なニュースは「図書館戦争」という小説を思い出させた。
■「風立ちぬ」に禁煙学会がクレーム
■「はだしのゲン」閲覧を制限
というもの。
風立ちぬは映画、はだしのゲンは漫画ではあるけれど、どちらも同じように深い問題がそこに存在していると思う。
まず、「風立ちぬ」。
残念ながら私はまだその映画を見ていない。
なので、どれほど、喫煙のシーンが多かったのか、判断はつかない。
でも、どんなシーンで、どんな喫煙を描くのかは表現者の自由だと私は思っている。
それをどのように捉えるかは受け取り側が決めることなのだと常々感じている。
私自身はまったくタバコを吸わないし、吸いたいとも思わないし、煙を容赦なく他人に振りまく人を見て、殺意を覚えることはあっても、その表現を制約すべきだと感じたことは一度だってない。
かつて喫煙者がタバコを吸わない人に配慮しなくていい時代が長くあった。
それも事実。
直接的な健康への被害、周囲への健康被害、そういった情報が公開されて、世の中は喫煙者が生きにくい環境が出来上がった。それすらも日本ではほんの15年くらいの流れでしかない。
あったものはあったものとして、受け入れる。
そして、その状況に変化があったのなら、新しい常識を受け入れる。
という過程で、その創作に「喫煙」の描写があることのみに焦点をあてて語ることが正しいとは私には思えなかった。
そんな気持ちでいたところに今度は「はだしのゲン」の話題。
描かれた描写が過激だから「閉架」とする。
可能なら目に触れるようにしたくない、という判断なのだろうか?
本当の戦争の現場はもっと、過激で、凄惨な世界が広がっていたのではないだろうか?
心理的影響を受けることを想定して、事実をそれよりも柔らかく伝えることに果たして意味はあるのだろうか?
終戦から60年を過ぎる時間がたっていて、何があったのかを自分で語ることのできる人ももう少なくなっている。
今、生きている世代の多くは聞いた話でしか戦争を知らない人々。
ただでさえ、その経験や記憶をつむいで行くことが難しいのに、それを伝えられる書籍や映像を規制することが有効だとは思えない。
「規制」をすることでそれに触れないことで、よりよい人生を送れる、という判断は誰がしているのだろう、と考えると、今回のニュースに対して何か背筋が寒くなるそんな気がして仕方がない。
日本という社会が「過保護」な社会になりつつある、と感じている。
人が傷つかないように、間違った方向(これは為政者や、判断をする人が思っている間違った方向)に行かないようにルールや、規制を作る。
それは人々から判断能力や思考能力を奪う、恐ろしい判断なのではないかと私は感じている。
モノの考え方や捉え方、生きる上で正しいものもひとそれぞれ違っている。
違っているというベースで表現されたものを受け取ることによって、自分との共通点や違いを認識し、他者との距離感を理解していくという作業は生きるために必要なことではないのだろうか。
どちらの判断もちっとも正しいと今は私は思えない。
でも、それすらも賛否両論があるところなのだろう。
それでも、「図書館戦争」に描かれるような世界がやってきては行けないと感じている。
【Curling】40.7℃でカーリング!
先週末は山梨で山梨オープンカーリング大会という大会に参加して来ました。
毎年、この時期に行われる大会で、勝ち進むと桃がいただける大会です。
土曜日の甲府はなんと40.7℃。
もう、それは日本の気温とは思えないくらいの猛暑。
立っているだけでも汗が噴き出してくるような、そんな気温の日にカーリング。
外は猛暑でも、アイスリンクの中はとっても涼しく、寒いくらいでした。
アイスリンクでのカーリングは専用施設と違った楽しさがあります。
専用施設では綺麗に整えられたアイスを使うので、やはり、想定外の出来事というのが非常に少なく、ようするに、上手な人がちゃんと勝つことができます。
ところがアイスリンクでは、他の目的でも利用されていることもあり、表面がぼこぼこしていたり、リンク全体がところどころ傾斜していたりするので、投げた石がどんな軌道を描くのかが、想像できないこともしばしばあります。
なので、初心者のチームが経験豊富なチームを破ってしまうなんていう出来事も起こったりするので、そういったアクシデントも楽しめる大会なのです。
この大会がスタートしてから第一回を除いて毎年、参加している私ですが、今年は16チーム参加で5位でした。
栄えある第一回は行く気、満々でしたが、仕事でトラブルがあって、参加出来ませんでした。
某霞ヶ関で仕事をしていた、あの頃です。
もう、遠い昔のような、そんな気すらしますが、まだたった、6年くらいしかたってなかったんだな、を改めて実感。
あれから、毎年、毎年、この時期の楽しみだったこの大会。
暑い中でのカーリングが夏の一つの定例行事でした。
今回を最後にしばらくお休みをするとのこと。
とても残念ですが、きっとパワーアップして戻って来てくれるのだろう、と期待しています。
最後に美味しい桃をいただけてよかったです。
いつもと、違ったのことは、実家が近所だというお友達がカーリング観戦に来て、ぶどうやら、なしやらを差し入れしてくれました。
ほとんどカーリングを知らないという彼女にも、ちょっとは楽しが伝わってくれていると、いいのですが。
そして、今後は一緒にカーリングできるといいな。
そして、夏が終わると、ウィンタースポーツの本格的なシーズンが始まります。
カーリングの男女はまだ、ソチオリンピックのチケットを手にしていません。
12月にドイツで行われる最終予選に参加して、上位の2チームに入れると、オリンピックに参加できます。
その予選に参加するチームを決めるための大会が9月に札幌のどうぎんスタジアムで行われます。
■全農 カーリング ソチオリンピック世界最終予選日本代表決定戦
しかもこの大会の観戦は有料です。カーリングの大会が有料で行われるのはとても珍しいことです。
日本選手権のような大会でもふらっと訪れて見ることもできます。
でも、これからカーリングの普及にはカーリングをする人だけでなく、
カーリングを見て楽しむ人が増えてくれることが必要なのかな、とも感じているので、こういう取り組みが成功するといいな、と思っています。
ぜひ、多くの人に見に行ってほしいなーと思うのでした。
私がカーリングを始めたのがトリノオリンピックの後でしたから、もう、次のオリンピックがやってくると、ほぼ8年。
来年のオリンピックも熱い試合が見れるよう応援したいと思います。
【Business】エンタープライズソーシャルって?
■Enterprise Social Festival 2013
8月1日に上記のイベントに参加してきました。
「エンタープライズ・ソーシャル」はその名の通り企業内で利用するソーシャルを示す表現です。
私自身も「ソーシャル」なソフトウェアを売っていますが、企業内でこのソーシャルの仕組みをどのように取り込んでもらうか、これはとっても大きな課題です。
海のむこうではソーシャルがもたらすパワーを企業内に取り込み、働き方を変えたり、生産性をあげたり、新しい製品のアイディアをスピーディに形にしたり、効果を出し始めている領域ではありますが、まだ、日本市場では一般ユーザにはピンとこないものなのかもしれないな、と私自身、感じています。
このセッションの中でも出てきていたのですが、リスクを回避したいという意識が働くことで、効果が出ることが分かっていても、「炎上したらどうしよう」とか、「変なことを言ってる」と目をつけられたらどうしようとか、そんな心配事がたくさんあると使うことにシフトできない、という心理的な壁があり、利用に至らないケースがあると。
この話を聞きながら感じていたのは、ここでも「リスク」か、ということでした。
私がメールシステムの導入をし始めた約15年前にも同じような話を聞きました。
誰とでもコミュニケーションを取れる電子メールなんて言うものをいれたら、社員が社長に勝手にメールしたりして困る、とか。
そのために偉い人には直接メールを送れない設定にしてほしいと言われたこともあります。
今だったら、笑い話ですよね。
そして、そこから技術も、社会も成熟して、今度は電子メールが次のコミュニケーションシステムにその座を受け渡そうとしている、そんなタイミングがやってきているのです。
常々、思っているのは、電子メールは「通知」のための仕組みであって、コラボレーションのための仕組みではなかったのですが、他に手段がなかったので、それがコラボレーションツールとして利用されてきたという側面があります。
プロジェクト運営でメーリングをリストを使って苦労したり、「Re: Re: Re:」なんて、タイトルのついたメールでタイトルすらよくわからないメールに出くわすことも少なくないはずです。
そう、また、新しい時代がやってきて、その為に必要になる仕組みが、エンタープライズソーシャルなのだ、と私は信じています。
だとしたら、その「リスク」をどう乗り越えていくか?
答えはたくさんあるでしょう。
私が思うのは「リスクを超えるリターン」を必ず手に入れられることが実感できること、なのかと感じます。
それを使う人にどうやったら、伝えられるか?を考えるのが、今の私の仕事なので。
短い時間でしたが、脳みそがフル活動する、いろんな気づきが得られるイベントでした。
主催のみなさま、誘ってくださった方に感謝です。