■いい試合だった、でも負けた。 〜圭の全豪オープン〜

初戦をフルセットで苦戦してから、わりといい調子で勝っている来ていたので、やっぱり山場はフェデラーだと思っていました。
試合を重ねていくうちにジョコビッチが負け、マレーが負けたというニュースが入って来て、GSをとるチャンスがやって来たのか、と。
それを圭くんが考えていたとは思わないけど、ファンはみんなそういう気持ちがむくむく湧いていたと思います。

実はフェデラーとの試合の日は、バレーボールの試合を見に行き、友達とご飯を食べていたので、この試合はリアルタイムで見れず、結果を知り、落胆していました。
スコアを見ても何一つ落ち込む必要がないくらい、戦いきった試合だったと思うのになぜ私は落胆してたのだろう?
そう、もしかしたら、GSをとる千載一遇のチャンスだと頭をかすめたから。

ジョコも、マレーもいないなら、今だと。
でも、復帰戦とは思えないパフォーマンスを見せたフェデラーが最後に勝利をもぎ取って、彼の全豪オープンは終わったのでした。
メンタルが弱いとか、体が弱いとか、勝ちきれなくて情けないとか、そんな言葉でしめられた感想を見て、私は録画してある試合を見るかどうか、しばし迷いました。

いや、見ないことには始まらない。
私にとっては自分で見たものが全てだ、と思ってその録画をじっくりと見ることにしました。

 

ハイライトはこちら。


Roger Federer vs Kei Nishikori - BEST Quality Australian Open 2017 4th Round Highlights HD

 

勝てなかった。
たしかに負けた。
でも、お互いが死力を尽くしたいい戦いだった、と私は思いました。

結果が分かっていても、ひとつひとつのショットに力がこもる。
気づくと、握りこぶしを握っている、そんな試合展開。

1セット目にするっとセットを取りきれなかったところが敗因の一つなんだろうな、と私も思いました。
それでも圭くんは最後まで諦めず、2セットオールまで取り返して、フルセットに持ち込んでいる。
そこまで粘れるようになったのも彼の成長だと私は思ったし、今回、勝てなくてもいつか、きっと勝てる、と思える試合でした。
身体面での不安を抱えつつ、よく、あそこまで攻めたな、と。


確かにGSで勝つには体力が必要でしょう。
対戦カード運ももちろんあるのでしょう。
ものすごいチャンスを逃したのは確かに事実かもしれません。

でも、私は情けないなんて思わなかったよ。
今日の負けがまた、きっと、彼を強くする、そう思えたから。
ファンタスティックな彼のテニスで、また、強い選手に向かっていくのが楽しみと思っていたから。

いろんなスポーツを観戦するようになると、スポーツを応援する人にはいろんな人がいることがわかるようになります。
純粋にその競技が好きな人、特定の選手に興味がある人、スポーツに愛情はないけど文句だけが言いたい人、大して競技を知らないのに解説者気取りの人。
本当にいろんな人がいます。

楽しみかたは人それぞれだから、そういう人がいても自分と違うな、と思って最近はスルーすることにしています。

 

でも、それでも、このフェデラーとの死闘を見て、「勝てなくて情けない」なんて思うセンスの人は観戦向いてないよ。
どこに目ついてるの?って正直、思っちゃいましたもの。
それほどに二人のプレーはすごかった。
まだ、テニスをじっくり見るようになって3年くらいしか経っていないけれど、私の見た中でも痺れる試合のひとつでした。

ちゃんと見ればわかるのに、知ろうとすればわかるのに。
もったいないスポーツ観戦をする人もいるのね、を知る圭の敗戦でした。

2017年も全力応援で行きますよ。
マスターズも、GSも取れるよう祈ります!

やっぱり、どこかで現地観戦したいなぁ。

次は、アルゼンチンオープン。
クレーでの戦いになりますね。
最近の圭くんのクレーでの戦いはとっても楽しみ。

 

■関連情報

↓ちなみに対戦相手はこんなに賞賛してくれてるのにね。
「ケイはタフな相手だ。私のキャリアの中でも大きな1勝になった」

↓海外の評価はこんな感じ。

↓厳しいチャンコーチはこんなことをw。